センター長挨拶

情報通信技術の臨床学的研究・教育フィールドという特徴を生かし、
データ駆動型研究・教育を支える基盤技術の研究開発と、
実践的・学際的な人材の育成に全力で取り組む

東北大学サイバーサイエンスセンターの前身である東北大学大型計算機センターは、大学教員などの研究者が学術研究等のために利用する全国共同利用施設として、1969年に設置されました。以降、現在に至るまで、学内外の研究者に対し、大規模科学計算とネットワークのサービスを提供し続けてきています。現在は、学内共同教育研究施設として、かつ全国的な共同利用に資する学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点として、研究・教育等に係る高度情報化を推進するための研究開発、並びに情報基盤の整備・運用を行い、本学のデータ駆動型研究・教育において中核的な役割を担っています。

高度情報化における重要なインフラである高性能計算技術や情報通信基盤は、研究活動ばかりでなく、事務機能や教育を支える重要な役割を持っています。本センターでは、情報基盤とその整備・運用に関する研究を推進し、当該成果の学内外への提供並びに利活用の支援・促進を目標に活動を続けています。具体的には、世界最先端の大規模科学計算システムの整備・運用・利用と、最新鋭の情報ネットワーク基盤の整備・運用・応用に関する研究開発を実施しています。また、情報科学研究科、工学研究科及び医工学研究科の協力講座として教育・研究にも積極的に従事し、情報通信分野、計算機科学分野、及びその医療応用分野などでの学術的な貢献や、人材育成にも取り組みながら、その役割を広げつつ発展してきました。さらに、学内外の高性能計算研究組織との協力体制の充実、及び先端情報基盤に関する国内外の研究機関等との連携協力体制の整備にも努めています。

本センターは、情報通信技術の臨床学的研究・教育フィールドという特徴を生かし、データ駆動型研究・教育を支える基盤技術の研究開発と、実践的・学際的な人材の育成に全力で取り組んで参りますので、今後とも皆様のご理解とご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

東北大学
サイバーサイエンスセンター長
菅沼 拓夫
Takuo Suganuma